閉所恐怖症

対人恐怖症―醜形恐怖と視線恐怖

対人恐怖症のひとつに「醜形恐怖症」と「視線恐怖症」いうのがあります。

 

「醜形恐怖症」は、自分の顔、体が醜いのではないかと気にしたり、周囲から変に思われているように感じてしまったりする意識が異常に強い状態を言います。

 

症状としては、鏡などの反射物(鏡、ガラス、水面、なべのふた、スプーン、ペットボトル、食器類など)に映る顔や姿を何十分、何時間という単位で観察し続けたりします。

 

また、他人の視線を意識しすぎて、ショーウィンドーのガラスや車のガラス、バックミラーなどに自分の顔や容姿を映し、様々な角度から自分のこだわっている箇所を確認し続けたりするという行動をとります。

 

さらには、写真や映像(カメラやビデオ)に撮られることを嫌い、自身が写った写真や映像から目を背けたり、写真や映像に写った自身の顔・姿のイメージが自己のイメージと違った場合は落胆し、破り捨てたりします。

 

これらが他人から奇妙な行為だと思われるのが怖い、また長時間鏡を見てしまった自分に嫌悪し、落ち込んだりして、恐怖と絶望の淵に陥ります。

 

一方、「視線恐怖症」は、自分が他人から奇異の目で見られているように感じて緊張してしまったり、または危害を加えられるように錯覚して恐怖感を抱いたりする症状の精神疾患です。

 

人の視線が気になり、行動がぎこちなくなってしまう、目の前のことに集中できなくなってしまうということから、仕事や勉強の能率が上がらない状態を招きます。

 

周囲の目を気にするあまり、対人関係を築いていくのが困難になってしまうという弊害が現れ、重度の場合は、社会生活を営むことも困難になる病気です。

 

つまり、周囲の人たちが自分を今も観察しているのではないかと考えて、常に落ち着かない状態になる「醜形恐怖症」と、「視線恐怖症」は部分的に同じ状況を呈するのです。

 

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両方の恐怖症の悩みに陥りやすい人は、神経質で繊細、自意識過剰、感受性が強いといった性格を持っていると言われます。

 

原因は、幼い頃に兄弟と比較されて劣等感(コンプレックス)を親から植え付けられたことにある場合が多いとされます。

 

劣等感は、次第に勉強や行動にも自信を持てない自我を形成する原因になります。家庭内でも、学校でもいつもプレッシャーを感じ、うまくいかない事があるたびに自分を責めて、自信をどんどん失ってしまうと、次第に性格も暗くなります。

 

劣等感を解消する方法は、いくつかありますが、ひとつは小さな目標を立て、目標をクリアしていくよう計画します。目標のクリアが一つ、二つと重なって行けば、自信になります。更に続ければ自信は更に大きくなって、劣等感は弱まって行くでしょう。

 

しかし、自分ひとりでは心の切り替えは難しいですし、人にも言いにくいものがあります。その場合は、やはり専門医のカウンセリング、指導を受ける方が良いでしょう。


> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

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