閉所恐怖症

対人恐怖症・雑談恐怖

対人恐怖症に分類される症状のひとつに「雑談恐怖症」があります。

 

代表的な症状の例は、仕事など必要な場面では話が出来るのに、休み時間などフリーの時に、人と話すことが出来ないというものです。

 

健常者から見たら、まことに不思議な症状です。なぜなら、仕事上の会話、例えば商談なら緊張しても当たり前に思いますが、雑談は、肩の凝らないリラックスした雰囲気の中で行なわれるものという前提があるからです。

 

雑談(世間話)への極度の苦手意識は、「相手に変に思われるのではないか」との不安を生み、仕事以外の場面での人との触れあい、旅行や宴会などを避けるようになります。

 

この雑談恐怖症の原因は、以下のようなトラウマ的体験が関係していると考えられます。

 

例えば、子供の頃に親や兄弟たちとの会話の中で発言したことが、親からきつい叱責を受け、それ以来、同じようなシチュエーションでは一切会話ができなくなったという体験が、トラウマになったケースがあります。

 

また、高校生の時に友人たちとの会話の途中、全く本題からずれた話をしてしまい、みんなから馬鹿にされ、同席していた好きな異性からも笑われた経験がトラウマになってしまったことで、雑談の中に割り込むのが苦痛になったという人がいます。

 

雑談恐怖症は、思春期などの体験が心の奥深いところでトラウマになっており、恐怖心から口を閉ざす習癖を持つに至ったものと考えられます。

 

必要なことは普通に話しできるけれども、他愛ない雑談の場合には、誰かにまた何か言われるのではないかという不安が先立ってしまい、会話が途絶えがちになり、雑談の仲間に入れないという辛さを味わうこととなっています。

 

この雑談恐怖を克服・治療するには、まず、無意識の内にトラウマ化された過去の記憶が自分を抑圧していることに気付く必要があります。

 

そして、「誰でも小さな失敗はある。恥をかくこともある。勘違いもある。場違いなことを喋って周囲のひんしゅくを買うことだってある。自分だけではない」。このように考え、おおらかな気持ちを持つことです。

 

そうは言っても、簡単ではないかもしれませんが、これが、最初に取り組む課題と言えるでしょう。


> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

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