閉所恐怖症

周囲の理解と協力を得てこそ

閉所恐怖症の患者さんにとって、周囲に理解者がいることは、大きな支えになります。

 

しかし、現実はというと、症状の性質上、家族に言うのもはばかられるし、知られないように必死で努力する人もあり、ずっと孤独で悩み続けることが少なくありません。

 

しかし、ここだけは勇気を奮い起こし突破してほしいと思います。

 

それだけ、治療には長期間を要するうえ、家族や恋人、職場などといった周囲の理解を得る(周囲が理解してあげる)ことは不可欠だからです。

 

ただ、家族などの理解者が周囲にいても、初めは、本人の辛さ・重さまで計りかねるところがあるため、専門医の治療を受けるところまで進まないことも多いようです。

 

また、恐怖症に対する理解が足らないために、何をどうしていいか分からない、なんと言葉をかけていいかわからない、「頑張れ」という言葉は禁句なのではないか?などと、周囲の人たちも思い悩むことになります。

 

励ましていいのか、叱咤すべきか、同情すべきか、慰めるべきか、家族も友達も恋人もみな悩んでしまい、時間だけが無為に経過してしまうのです。

 

現実問題として、家族に思い切って心の苦しさを打ち明けても、家族の反応は期待したものではなく、むしろ全く理解されず、ただの気のせいにされたということも多いのです。また、患者さん本人も、「どうせ分かってもらえない」と、最初からあきらめているケースもあります。

 

最悪のケースでは、パニック発作を起こすほどの重篤な症状が頻発し、外出を控えるようなことになっても、患者の多くが一見すると健康体と変わらないことから、往々にして「気の持ちよう」「怠けているだけ」と捉えられたりします。

 

しかし、周囲の支えはとても大事です。恐怖症の治療には、本人の強い意志も当然ですが、根気強い周囲の理解と協力が必要になってくるのです。

 

周囲の協力で大切なのは、相手が閉所恐怖症であることを理解したうえで、プレッシャーをかけることなく相手の望む距離感で接し、 克服や治療などという言葉も本人が自覚するまでは禁句です。

 

その発言自体が、閉所恐怖症を意識している証拠になってしまうからです。

 

あくまで、普通の人間として普通に接すること、病気であることはおくびにも出さないこと、知らん顔して接すること。これが一番の方法です。本人が望むときだけ、例えば自然な形で外出に同伴するといった姿勢が望ましいのです。

 

とにかく、同情的な接し方などは、絶対に禁物です。つまりは見守ることこそが一番の愛情ある接し方なのです。


> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

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