閉所恐怖症

即効性が期待できる薬物療法

恐怖症における不安感や恐怖などの心の症状も、震え、動悸、緊張といった身体の症状も、薬を服用することで、目覚ましく改善される例が多いようです。

 

心療内科で診察を受けると、適切な薬が処方されます。

 

薬は、おもに3種類が使われます。うつ病の薬として開発されたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬は、よく効き、緊張する場面でも不安を感じなくなる好作用をもたらすとされます。持続的に服用することにより恐怖症体質が改善していきます。

 

β遮断薬といって、震えや動悸、発汗などの身体症状を除去する薬を、スピーチなど人前で何かをするときにだけ頓服として使うことで、状況に上手に対処できるようになり、自信を取り戻せると言われます。

 

抗不安薬を検査の1時間前に内服するか、検査直前に静脈内投与を受けると不安・恐怖はほとんど起こりません。

 

こうした薬の適切な使用で完治する患者さんは珍しくはありません。

 

薬物治療の副作用を心配する向きもありますが、適量を医師の指示どおりに服用する限りにおいては問題ないものです。

 

 

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どのような治療法を選択するにしても、治療に時間がかかってしまえば、費用もかさみますし、仕事や家庭、学校にも影響が出てしまいますが、その点、即効性の高いのが薬物治療です。

 

服薬当日から気持ちが落ち着き、自信を取り戻して通院が1回で済む患者さんも珍しくないと言います。

 

また、不運にして安定剤の効果が得られない場合でも、数回以内の通院で結論を出すことができます。これは治療費を無駄にしないという点で、とても大切なことです。医師が勧めるときは、躊躇なく試してみると良いでしょう。

 

カウンセリング、催眠療法その他の心理療法、漢方薬等による治療は、もともと短時間での効果を期待できません。さらに問題なのは、全く効果が得られなくてもその結論が出るまでに何ヶ月もかかったり、その間に少なからぬ費用を要したりすることもあります。

 

時には治療期間中に治療費が続かなくなり、中断してしまう人もあります。その点からも、薬物治療には大きな期待を寄せることができるのです。

 

薬物療法、精神(心理)療法、どちらに軍配が上がるかということではありません。恐怖症の症状によって、ときには片方のみ、ときには併用するということで、最適な治療法を模索していく必要があるのです。


> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

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