閉所恐怖症

認知行動(曝露)療法とは

閉所恐怖症を克服する方法として認知行動療法という治療法があります。

 

行動療法は、別名「曝露療法」とも呼ばれます。暴露ではなく曝露で、本来の意味は風雨にさらすという意味です。

 

簡単にいうと、告白を通じて治癒するという方法で、トラウマの原因となっている恐怖の記憶にわざと曝(さら)していくことで治癒を目指す方法です。

 

この方法は苦手な状況に、少しずつ接する機会を増やして、徐々に慣らしていくことで、「狭い場所は怖い」という心のカセ(枷)を少しずつ外していく治療法です。

 

具体的に言うと、長期に渡る告白を通じて治癒するということを前提に、閉所恐怖の原因になっているトラウマ的な体験の記憶にわざとさらす(曝す)ことで治癒を目指す方法です。

 

治療自体はとてもシンプルで、「トラウマが発生したその状況を子細かつ克明に思い出して語ってもらう」というのがその方法です。計画的に、恐怖感の軽い場面から恐怖感の強い場面へ段階的に直面していきながら、発作がおこらないことをくり返し確認し、恐怖感をとり去っていくのです。

 

しかし、いきなり心的外傷のもとになっているトラウマ体験に直面するという方法では、逆に症状が悪化する危険もあります。言い換えると、治療過程でトラウマ的体験を思い起こさせ、問題に直面させる作業を含むため、患者にとっては恐怖体験を強要される荒療治ということになります。

 

そのため、一時、かえって不安定になったり、混乱状態になったりすることも少なくないのです。
記憶を呼び戻すことによって、恐怖のあまりに泣きわめく患者さんもあると言います。

 

しかし、泣くと落ち着いた気分になるのでしょう。そばで専門医などがサポートしているので、次第に落ち着きを取り戻して行きます。

 

また、何度か記憶をたどることが、場数を踏むことにつながり、次第に緊張しなくなり、自己の再体験を第三者的で冷静に観察できる状態へと変化を見せるようになるのです。

 

曝露療法は、人間の持つ本来の力(自然治癒力)を発揮させることにより、自分の力で、トラウマやPTSD、うつ状態の症状を治療する精神療法として、近年認知されています。勿論、複数の研究により、その有効性が証明されています。

 

******************

 

認知行動療法は、すぐに効果を得られるものではありません。

 

少しずつ時間をかけて、今までの「間違った思い込み」を修正しながら、少しずつ改善していく方法であることを理解したうえで取り組むようにしましょう。

 

また、不安や恐怖が強いときには、薬物治療も併用しながら、認知行動療法を進めていくのがいいでしょう。


> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

スポンサードリンク