閉所恐怖症

飛行機に乗れない

「飛行機恐怖症」という恐怖症があります。

 

この恐怖症は、「もしかすると自分が乗っている飛行機が墜落してしまうのではないか」などと、万が一のことに強く不安を感じるものです。

 

飛行機恐怖症の症状としては、恐怖の程度によって、手のひらに汗をかく、震え、動悸がする、息切れ、食欲減退、吐き気、下痢といったものが現れます。

 

この症状が酷くなると飛行機に乗れなくなってしまうので、海外旅行が困難になり、仕事や日常生活に支障が出てきたりします。

 

原因は、過去の航空事故の報道映像(例えば、1985年の日本航空123便の御巣鷹山墜落事故の映像や、2001年のアメリカ同時多発9.11テロ事件でニューヨーク世界貿易センタービルに旅客機が突入した事件など)を何度も見たことが心的外傷(トラウマ)になったというものがあります。

 

また、過去に自分や知り合いの乗った便が、何らかのトラブル・事故に巻き込まれ、そのときの経験を間接的に見たり聞かされたりしたことでショックを受け、トラウマになったという例もあります。

 

なお、航空機による死亡事故に遭遇する確率は、統計による実測値で50万分の1以下と言われます。その他の死亡要因(疾病や飛行機以外の交通事故)と比較すれば、理屈の上では最も安全な乗り物と考えられます。

 

ただ、それでも航空機事故の場合は、乗員すべてが命を落とすことや、飛行機に乗らないこと以外に事故から身を守る方法が無いことなどから、確率論を振りかざしてみても飛行機恐怖症の患者さんに説得力はありません。

 

比較的軽症の部類に入ると思われる患者さんは、以下のような対策を施すことで飛行機の利用ができる場合があります。参考にして下さい。

 

フライト前の予防策としては、
@空港に早く行き、雰囲気になれて、緊張を解きほぐす
A飛行機に乗る前は、軽く体を動かしてみたり、深呼吸したりして、できるだけリラックスする
B1人になるのが不安なとときは、親族や友人に同乗してもらう
C客室乗務員に飛行機の安全性や目的地までの航路、天候、時刻などの説明を聞き不安感を鎮める
Dフライト中は本を読んだり、音楽を聴いたり、話しをしたりして気持ちを紛らわす
E事前の不安が強い時は、前もって医者に睡眠薬や精神安定剤などを処方してもらう

 

などが考えられるでしょう。


> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

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