閉所恐怖症

閉所恐怖症の症例

ここでは、閉所恐怖症の症状を詳しくみておくことにします。

 

【証言1:満員電車にて】
朝の通勤ラッシュ時、足を動かすこともできないほどの満員電車が突然、駅でないところで緊急停車。先発した列車で人身事故が起きたためで、この影響で長時間、立ち往生しました。

 

その電車の中で、乗客の1人が無理矢理、人ごみを掻き分けて車掌室のドアを叩き、脱出しようとしました。のちに窓を叩き割ってでも、この場所から出たかったと証言。体を締め付けられ一切身動きがとれない事態に、ただならぬ恐怖を覚えたためでした。

 

【証言2:郵便局にて】
住宅街の中の、小さな郵便局へ行ったときのことです。前日にもらったボーナスを定額貯金をにしようと、ちょっと浮き浮きした気分で、順番を待っていました。

 

ところが、待っている間にどんどん客がやってきて混雑し始めると、私は冷や汗をかき始めました。
やっと、手続きを終えて、無事帰宅しましたが、このとき私は閉所恐怖症を発症したのです。心臓がバクバクして死ぬかと思いました。

 

私は、もうあの郵便局には、しばらく行けないだろうと思います。

 

【証言3:病院にて】
精密検査を受けるために病院に行きました。
そのときの恐怖は、今でもまだゾクッとするくらいです。

 

全身を覆うMRIの機械は、内部の天井が目から10センチ位しか離れていなくて、おまけに上半身を固定され、その状態で狭い筒状の機械の中にスルスルと入れられました。

 

途中、あまりの恐怖に絶えられなくなり一回出してもらい、その後、上半身の固定をしない状態で、かつ、目にタオルを当てて、何とか無事に検査は終了しました。

 

しかし、最後の最後まで心臓バクバクで本当に怖かったのです。特に天井が迫って来る感じとか、八方塞がりの状況に恐怖を感じます。

 

【証言4:お風呂が怖い】
電車・バス・エレベーター・地下通路など、閉塞感のある空間は全部だめでした。タクシーに乗っても、すぐ降りたくなってしまう有様です。一人で外出することは、とてもできそうにありません。

 

自宅では、お風呂もトイレも、ドアを開けっぱなしにしておいて使うしかありません。

 

【証言5:飛行機にて】
飛行機のドアがクローズした途端、心臓が口から出そうになりました。駆けて逃げ出したくなりましたが、じっと堪えていました。飛行機が離陸したら、恐怖感はうそのように消えてしまったのです。

 

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閉ざされた狭い空間・場所に置かれた時、何とも言えない「閉塞感」に襲われ、息苦しさや動悸を覚えるのが閉所恐怖症です。

 

閉所恐怖症になると、パニック発作を引き起こすことも多く、手足の震え、顔面紅潮、呼吸困難、発汗、胸の締め付け、気が遠くなる、死の恐怖などに襲われます。

 

患者は、これらの症状に非常に困惑し、回避行動に移そうとしますが、かえって逆効果となり、その場から動くことができず、うずくまったまま、気絶してしまうこともあるのです。

 

激しい不安や恐怖を抱くようになり、そうした状況や場所を避けるようになります。症状が重い場合は、外出ができなくなります。

> 治療法には大きく分けて薬物療法と精神(心理)療法の2つ

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